京のイナリのこんこん雑記。

ADHDで豆腐メンタルOLの日常

摂食障害からの回復~その4「入院治療ってどんなん?」

今日は摂食障害で入院しているときの話を前回より掘り下げたいと思います。

 

・入院中毎日何してた?

・入院生活困ったことや一番つらかったことは?

・入院してよかったことは?

 

の主に3つの点からお話していこうと思います。

 

・入院中毎日何してた?

退院が近くなってくると、先生がOKしたエリアまでの外出ができたのですが、

最初は病室から出られませんでした。

 

すこしずつ、病棟内OK→病院内OK→近所の公園OK→・・・

と行動範囲が広がります。

 

今回は、近所の公園くらいまでは外出可能になっていたころ何してたかをご紹介。

 

入院中していたこと

・カウンセラーとの面談

・ナースステーションに座り込んで看護さんの観察

・読書/マンガ読む

・塗り絵

・折り紙

・日記を書く

・公園でブランコにのる

 

・・・・幼稚園かな???(※当時22歳)

 

暇すぎたのと、若干頭が幼稚に退化していて、ずっと幼稚園児みたいなことをしてました。日記には、自分の体形とか食事に対する考えをつらつら呪いのように書いたり、給食の中身をメモしたりしてました(食べたもの管理してたい癖)。

 

一番よい暇つぶしになったのは塗り絵。

最近よく売ってる複雑な塗り絵を無心でしてた気がします。

やっぱり入院していると、

「はよ帰りたい」「ごはん食べるのいややな」「しんどい」

みたいな気持ちで頭がいっぱいになりがちなので、

複雑な塗り絵に一生懸命になるのはよかったかもしれません。

 

ブランコもまあまあ楽しかった。

大人になるとあんま乗らないですし。

 

同い年くらいの子が入院してくると、なんとなくつるんで

深夜に病棟の共有スペースで、看護師さんに「はやく寝なさい」と言われながら

折り紙大量に折ってた記憶あります。

 

まじで入院中暇やったな。

 

・入院生活困ったことや一番つらかったことは?

困ったこと、つらかったことはいろいろあります。

なにせ自由に外も出れないし、面会も制限されてるし。

 

そんななかでも特に「勘弁して!!」と思っていたことを発表します。

 

SNSができない

スマホは先生の許可がでてからで、入院してからかなりの期間、治療の妨げになるということでスマホは禁止でした。

なので友達と連絡もできず、暇つぶしに動画もみれず。スマホがあるのが当たりまえ、SNSで誰かと交流してるのが当たり前だった22歳の大学生にとってはかなり苦痛でした。

 

ちなみに退院も近くなってスマホ解禁になった後は動画見すぎてめちゃくちゃ速度制限かかって、それはそれで苦痛でした。

 

・もちこめないものが多い

自傷行為をしたらいけないという理由で、ムダ毛処理ようのカミソリとかも全然持ち込ませてもらえず、ドライアーもなぜか自前で持ちこめなくて、いちいちナースステーションで借りてました。

 

日記を書くためのペンも、自傷行為につながる可能性ありということでかなり交渉しないと持ちこめませんでした。

 

日常生活使っているものにかなり持ち込み制限がかかったのでちょっと窮屈でしたね。

 

とはいえ、症状が軽くなってきたらOKなものも増えるし、看護師さん管理の下なら持ち込み可になったものもあったので、相談次第なのかなとも。

 

・病棟がうるさい

精神科の病院なので、いろいろな症状の方がいらっしゃいます。

私は急性期病棟とういうところにいて、症状が重い人で今すぐ治療が必要、みたいな人が多い病棟でした。

急患の受け入れもしていたので、もう躁鬱とかでハイになって運ばれてきた患者さんがいるときとか隣の個室に症状の重い患者さんがいるときとか、大きい声を出されると気が散るし、目が覚めるし、結構しんどかったです。慣れはしますが。。。。

 

一回、個室の時、となりがすごくうるさくて枕を壁に向かって投げていたら看護師さんがびっくりして走ってきた記憶があります・・・。

私もメンタル終わっていたし、うるさかっただけなんだよ。。。

 

 

・入院してよかったことは?

入院してよかったことは実はいくつかあります。(こんだけ文句言っておいて)

 

摂食障害から回復できた

まずはこれにつきますね・・・。

 

半分強制的に、ご飯をたべないといけない空間で生活して、悩んで、

ご飯を食べて、また悩んで・・・。

 

でもある程度無理やり泣きながらでも食べているとだんたん頭に栄養が回ってきて、

ちゃんと考えられるようになるので、

「あれ?私、もしかしてちょっとおかしかった・・・・?」

と、ご飯を一切拒否していた自分を客観視できるようになるんですよね。

個人差はあるかもしれないんですけど。

 

そうなると、

ちゃんと食べて、回復して、また普通の生活がしたい!って気持ちなれるし、

そういう気持ちになって頑張っていたら、元気なころに戻っていました。

 

こうなるには、やはり強制的に入院しないと無理やったなと思います。

 

何回も「もういやや。家帰る」と泣く私を振り切って、

入院を中断しなかった両親には感謝しかないです。

 

嫌がる実子を見て見ぬふりするのはしんどかったと思うので

両親も相当しんどかったと思います。

 

精神疾患への理解が深まって寛容になった

3か月もいろんな病気の人と生活していると、

こんなひともいるんだ、こういうことに苦しんでいるんだ、と

ほかの精神疾患の人への理解が深まります。

 

退院してからそういった人にまた出会うことも多かったですが、

偏見等なく接していけたと思いますし、

 

周りの親しい人が鬱や躁鬱になったこともあるのですが、

なにもしらなかった自分なら寄り添えなかったかもしれません。

 

そういう意味では精神科での入院は良い経験でした。

 

・おわりに

今回は、

・入院中毎日何してた?

・入院生活困ったことや一番つらかったことは?

・入院してよかったことは?

ということについてお話させていただきました。

 

これからも摂食障害に関する、当事者目線の記事を書いていければと思いますので、

どうぞよろしくお願いします。