京のイナリのこんこん雑記。

ADHDで豆腐メンタルOLの日常

摂食障害からの回復~その2「摂食障害が治ったきっかけ」~

摂食障害回復のきっかけは人それぞれだと思います。

 

そしてどの程度回復するかも人それぞれ。

 

なのであくまで私の場合の話をしていきます。

こんな人もいるんだな、って思ってもらえたらありがたいです。

 

ちなみに前情報として、今の私の状態ですが、

今153センチで、まじで一般的な体重です。

食べ物が怖い、と思うこともないです。

 

でも回復する過程では

自分で『治すぞ』って決めたのに、

長い間、体重が増えること、食べ物を食べること

なにもかも怖かったです。

 

その怖さの感覚や乗り越える過程は今回は置いておいて、

とりあえず本題。『治すぞ』って思えたきっかけ。

 

私の場合、それは、誰かと何かを食べた最高の瞬間の思い出です。

 

入院中めそめそしながら長い夜をすごしているとき、

暇すぎて昔のことを思い出していたのですが、ふと、

昔旅先で、大切な友達と飲んだホットチョコレートのことを思い出しました。

 

それを思い出すまで誰かと何かをまた食べたいとか、

あれをもう一回食べたいとか、何も思いませんでした。

食べるくらいなら死ぬって思ってたので・・・・

(かといって死にたいわけではなかったので、

食べなきゃしぬ、でもしにたくないの無限ループ)

 

でもその思い出が治療に対する気持ちを急に前向きにしてくれました。

 

御飯が食べられなくなる前、

1年だけアメリカに留学していたのですが

留学中、別のところに留学していた友達とニューヨークで合流しました。

その友達はすごくすごく大事な友達だったのですが、

すごく景色のきれいなところで一緒にホットチョコレートを飲んだんですよね。

 

そのことをふと思い出して

私が治療をちゃんとしなければ、あの瞬間は二度と来ないんだ

と思ったんです。

 

そこから、治療に前向きになり、積極的に自分から

物を口にするようになりました。

 

とはいえ回復は不安でいっぱい。

治ってるのに逆に不安。

 

でもいつもあの瞬間が私を支えてくれました。

まあ、あれ以来ニューヨークとか行けてないので

ホットチョコレート飲めてないんですけどね。笑

 

食べることを克服しないともうやってこない、

でももう一度会いたい瞬間。

 

そんなものが、回復のきっかけになることもあります。

 

そんなお話でした。

 

イナリ