【不安障害・うつ病・摂食障害】マインドフルネスって本当に効果あった?やってよかった?【当事者の感想】
よく、うつ病や摂食障害で苦しんでるなら、マインドフルネスを試したらいい
みたいなの見かけますよね。
マインドフルネスって言われると、「瞑想するみたいな感じ??」
と思われる方が多いと思いますが・・・
瞑想して鬱やら摂食障害が治るなら苦労しねーよ!!!!
って感じですよね。
私もそう思っていたのですが、
入院中やることなさすぎて始めてみたら意外とよかったので
今でも心がごちゃついたときにやっています。
今回は、
・不安障害
・うつ
・摂食障害
すべてを兼ね備えた?(経験した)私が
・マインドフルネスを実践してよかったこと
・マインドフルネスについて思ったこと
をお伝えしようと思います。
そもそもマインドフルネスとは・・・?
そもそもですが『マインドフルネス』とは動作のことではなく、『”今”に集中している』状態のことみたいです。
『マインドフルネス』な状態が心の健康に良いようで、それに至るための手法がいま、書籍やらネットやらいろんなところで紹介されています。
やり方を簡単に説明すると、それこそ禅の瞑想のような感じ。
薄くあける程度に目をとじてゆっくり呼吸します。
この時、呼吸に集中するのか、体のどこかの感覚に集中するのか、
はたまた体が感じる風や周囲の音に集中するのか。
どこに集中するのかはいろいろ手法があるようですが
大事なのは
『良し悪しや好き嫌い等、ジャッジしないこと』
今感じているありのままを受け入れます。
私は専門家ではないですが、精神科の主治医にもマインドフルネスをお勧めされました。先生の話によると、『森田療法』という有名な認知行動療法があり、それにもマインドフルネス的考え方が含まれているそうな。※私は医者ではないので、森田療法や認知行動療法について気になる方は書籍等でチェックしてみてください。
ちなみに私がやっている方法はこんな感じ
・目を瞑れるとき
①目を薄く開ける程度にして閉じる
②深く呼吸する
③つま先から順番に、体のいろんな箇所に意識を向ける
④つまさきがあるな、腰があるな、これが左手だな、と体の部位を認識していく
⑤心が落ち着いたら終了
・仕事中
①コーヒーを入れる
②両手でもつ
③コーヒーの温度に集中する(あったかいという感覚がするな、みたいな)
④飲む
⑤苦味に集中する
⑥飲み終わったら終了
とこんな感じてちょこちょこやっています。
ではここからが本題。
マインドフルネスをやってみてよかったこと
(1)今ある悩みを自然と脇に置ける
今という感覚にだけ集中するので、未来・過去について考えることをストップで
きます。
悩んでいる時って大体、過去にやってしまったことか、未来で自分に起こるこ
と・起こりうることについてだと思うので、今に集中することでこの悩みがスッ
と頭から消えていきます。
悩んでいると今すべきことが手につかなくなったり、考えすぎてパニックになっ
たり、してしまいますが、一度マインドフルネスな状態になって、心をリセット
することで、ぐるぐるした思考がスパッと断ち切れる場合は大いにあると思いま
すし、私はこれでいったん心が落ち着いて、とりあえず悩むのやめよ、となるこ
とも多いです。
(2)これからどうしよう・・・という不安の波に飲まれずにすむ
(1)の延長になりますが、今に集中するので、「これからどうしよう」という
途方もない絶望を回避することができます。
都度、今に集中していたら、『これから』なんて考えなくても大丈夫。今手元に
あること、今やってきたことを一つずつこなせば大丈夫。
考えないといけないにしても、波のようにやってくる不安に飲まれるのではな
く、マインドフルネスな状態になって、気持ちをリセットさせてから、自分のタ
イミングでじっくり考えられると、案外不安に飲み込まれずにいられます。
(3)繰り返していると、気持ちのリセット・頭の切り替えがうまくなる
気持ちのリセットができずに、毎日不安・不満・恐怖・いらだちが積み重なって
いくと、だれだってメンタルに支障をきたすと思います。
でも自分で、自分が必要と思ったタイミングで、一度負の感情をリセットできた
ら、ただ毎日積み重ねていくよりもマシな気がしませんか?
私の場合、気持ちを切り替えないと、とか、ああ~やらかした・・・どうしよ。
というとき、他のことをしなきゃいけないのに、頭の片隅にずっとそれがあって、
結局何もうまくいかない・・・みたいなことがよくありました。
でもそんな時こそマインドフルネスで、一瞬でもリセット!思考に空白を与えま
す。すると意外と、「よし、さっきのは後で考えよ」とすんなり脇に置けたりする
んですよね、不思議なもので。
その他思ったこと
(1)これで治るわけではない気もするけど・・・
ぶっちゃけこれで何か病気が治るのかは私もやってみたけどよくわかりません。
でも、不安に飲まれそうなとき・憂鬱感が襲ってきたとき、マインドフルネスの状態
になるようにすると、たぶんそれをしなかった時よりも、不安感や憂鬱感は軽減され
るとおもいます。実際やってみてそうでしたので。
なので結局のところ、不安感・憂鬱感に飲み込まれにくくなる→メンタルに支障をき
たしにくくなる/メンタルの故障の悪化が防げげる→症状の緩和・改善・防止につなが
るとうことではないかと私は思っています。
ちなみに私は今、不安障害やうつ病に関する薬はいったん中止しています。
もちろん定期的にメンタルはゆらぎますが、「あ、やばい、負に飲まれる」と思った
らマインドフルネス状態になることを意識しています。
(2)回復するまでに身に着けておくと、また病気に逆戻りしにくくなりそう
(1)の続きみたいな内容になりますが、
もし今うつ・不安障害・摂食障害等いろいろ治療中の方がいらっしゃいましたら、
ぜひ今の間にこの習慣を身に着けておくのをお勧めいたします。
今すぐ何か体調の改善に直結しなくても、回復してきたときに、この手法を用いる
ことで、逆戻りしにくくなるのではないかなと思います。
本当に、一気にすごく効く!!!みたいな話じゃないと思うのですが、個人的には
ぐるぐるした思考・波のような不安や憂鬱に「ちょっと待った!」と自分で待ったを
かける方法としてはすごく有効だと思っています。
(おまけ)こんな本があったよ
ここまでお話しましたが、あくまで当事者の主観ですので、マインドフルネスについて専門的に知りたい方や、正しい理屈・やり方をお求めの場合は専門家の書籍やサイトもぜひご参照ください。
一応私的に悪くないのではと思った本を貼っておきます。
←やり方の解説が丁寧でプログラム化されてる感じ。
←ワークブック形式で書き込めんだり記録したりが好きな方◎
←ADHDの方向けということでまだ読めてないけどすごく興味あるので
私がほしい一冊です。ADHDの方はこれがいいのかも。